ビフィズス菌は、乳酸菌の一種でありながら特殊な性質ももつ細菌です。
ヨーグルトや乳酸飲料に多く含まれており、腸の環境を整えるという働きをしています。
私たちにとっては、非常に重要な存在です。
ビフィズス菌とは、ラテン語の「ビフィド」が由来です。。
意味は、「枝分かれ」です。
その名の通り、ビフィズス菌はY字型(棒状)の菌です。。
しかし、環境によって、V字型に変化することもあります。
球菌もしくは桿菌が多い乳酸菌とは少し異なります。
ビフィズス菌は、酸素が少ない場所を好むため、ヒトの大腸は住みやすい環境です。
また、大腸に生息しながら、食物繊維やオリゴ糖などの消化液で消化できないものを分解することで増殖します。
ビフィズス菌にとって腸内は、生殖にも有利な場所なのです。
そして、腸内で「善玉菌」として、病原菌や悪玉菌を抑制してくれます。
また、栄養素の消化・吸収を補助したり、腸の蠕動運動を促したり、エネルギーを供給するなどの働きもします。
他にも、下痢予防にも良いと言われています。
「ビフィズス菌などの乳酸菌が増えると腸が刺激されて下痢がひどくなる」という話がありますが、これは間違いです。
実際には、ビフィズス菌が便の水分を調整したり、病原菌などの悪玉菌の働きを抑制したりするため、下痢を改善してくれます。
ビフィズス菌が腸内に生育することで、私たちヒトは健康に生活することができるのです。
もし、腸内から消えてしまったら、ヒトは病気にすぐにかかり、寿命が短くなることは間違いありません。